7月21日に文教生活常任委員会の視察でうかがった神奈川県大和市の「文化創造拠点シリウス」は地下1階、地上6階の建物に、芸術文化ホールや生涯学習センター、貸しスタジオ、会議室、屋内子ども広場などが設置され、1階から5階は、すべて図書館です。
全館の蔵書数は約58万冊。児童書コーナーでは大型絵本や紙芝居、子どもが喜ぶ絵本等が充実していました。
1日の来館者数は約8000人。有線LANや電源がテーブルにあり、勉強やビジネス利用もできる市民交流ラウンジの有料座席は、確保のため長蛇の列ができるほど。入場券は1時間100円、一旦入場券を購入するとその時間内は出入り自由で飲食も可能です。
子ども図書館のある3階には1時間500円で最大4時間まで利用できる保育室も設置されています。
3階の貸しスタジオは防音対策が徹底されていて、視察中にも楽器演奏している様子が見えましたが、完璧な防音対策を確認しました。
4階の健康コーナーでは市民講師による様々な講座が行われています。
5階は落ち着いた空間が印象的で、読書室では他のフロアとは違い、通常の図書館同様、私語や音のない、静かな空間でした。
6階の生涯学習センターは講習室をはじめ、会議室、調理実習室なども設置されていました。
文化創造拠点シリウスのコンセプトは「市民の居場所つくり」です。幼児から高齢者まで、それぞれの年齢に応じた居場所が見つかる空間を拝見すると、来館者8000人も納得です。
オープン当初、年間の利用者数は100万人を目標としていたそうですが、オープン5カ月にしてその目標は達成、同年7月には200万人を突破したと。
「日本一の図書館」として、国内のみならず海外からの視察もあるそうで、今回の視察は696団体目とのことでした。とにかくすごかったです!