有料化の理由は大きく2点について説明がありました。
1点目は現在、無料であることによって長時間駐車と目的外利用があるということです。
長時間駐車は、図書館を利用した場合などに考えられ、目的外利用は他の施設や駅利用の人が駐車場代わりに使用するという問題です。
しかし、いずれも目的通り公民館を利用している市民が責任を負うものではありませんし、それを理由に通常利用している人に駐車場有料化という負担を強いる理由にはなりません。
有料化の前に、長時間駐車に関しては他の利用者への配慮を促す通知や張り紙などの啓発が必要であり、目的外利用に関しても、市民道徳として啓発していくことが大切です。
目的外利用が問題としながら、有料化によって「駐車料金さえ払えば目的外利用も認める」ということになれば、公共施設のあり方そのものが問われます。
2点目は現在建設中の中央公民館との公平性です。
中央公民館は、市役所隣りの末広中央公園内において現在建設中です。
末広中央公園に設置されている駐車場や市役所の駐車場が有料であることから、その料金に合わせて公平性を保つということですが、もともと無料であったものを後から有料化になったところに合わせて公平性を保つという考えが市民の理解を得られるとは思えません。
すべて有料ではなく、せめて公民館利用者への無料化や減免が検討されるべきですが、現時点で明確な対応は示されませんでした。
社会教育施設である公民館の利用率向上に逆行し、駐車場代わりに目的外利用をする一部の心ない人のために、市民活動や文化・健康活動に参加する市民に負担を押し付ける有料化には反対です。
採決の結果、賛成5、反対2(みとみ、田中)で可決されましたが、安全対策と減免などの検討を求める附帯決議が付されました。
議案第62号「公の施設(宝塚市立末広駐車場)の指定管理者の指定について」は2017年10月1日から2019年1月31日までの間における当該駐車場の指定管理者として、三井不動産リアルティ(株)を指定しようとするものです。
指定管理者から外部委託され、実際に駐車場を管理する労働者にまで適切な雇用が保障されるよう求め、議案に賛成しました。
採決の結果、全員一致で可決されました。
請願第16号「豊かな教育を実現するための義務教育費国庫負担制度の堅持を求める請願」は請願項目として、①教育の機会均等と水準の維持向上をはかるため、財務省・総務省・文部科学省に対して「義務教育費国庫負担制度を堅持する意見書」の提出と、②子どもと向き合う時間の確保をはかり、きめ細かい教育の実現のために、少人数学級の推進や、学校現場に必要な教職員の人員・人材を確保できるよう財源措置を講じるよう求めるものです。
宝塚市における1日平均労働時間11時間45分という教員の多忙化改善のため、少人数学級を推進するよう求め、請願に賛成しました。
採決の結果、全員一致で採択されました。
常任委員会で審査した議案・請願は7月7日の本会議の議決によって可否が決定します。